親バカエンジニアのナレッジ帳

webのエンジニアをやっており、日頃の開発で詰まったことや書き残しておきたいことを載せています。

「ll」コマンドが見つからない時のエイリアス(alias)設定


Macを購入した際には設定しておきたいコマンドの1つ

さて今日はLinuxのエイリアス(alias)設定についてです。
開発でLinuxを使う人にとっては新しくMacを購入した際には設定しておきたいコマンドの1つですね。

まず、Linuxコマンドでよく使われるコマンドに「ls -la」があります。
「ls」はファイルやフォルダの情報を表示するコマンドですが、
オプションとして「-la」を入れることで隠しファイルを含めて、ファイルやフォルダの一覧を権限などと共に表示します。
しかも一行につき一ファイル表示してくれるので、とても見やすく便利なコマンドです。

でもいちいち「ls -la」って打つの面倒ですよね?
スペースも含めて6文字入力です。
面倒くさいですねぇ、はい、面倒くさいです( ̄ー ̄)
そんな時は環境設定ファイルに対してエイリアス(alias)というものを設定しておけばいいのです。
一般的に「ls -la」は「ll」というエイリアス(alias)をつけます。


エイリアス(alias)とは?

そもそもエイリアス(alias)とは何かという点ですが、
簡単に言えば複雑なコマンドや長いコマンドを別名のコマンドで登録できる便利なコマンドのことです。
先述しましたが、「ls -la」は頻繁に使うのに、毎回6文字入力するなんて面倒極まりないですよね。
「ll」は「ls -la」と同じですよ、とPCやサーバに登録しておけば、次からは「ll」だけの入力でいいのです。

CentOSなどlinuxのサーバでは、すでにエイリアス(alias)が設定されている場合がありますが、
初期段階では設定されていないことがあります。
Macでも、購入時点では設定されていないため、自分でエイリアスの設定をしなければいけません。
設定をしていない状態で「ll」を入力すると、

-bash: ll: command not found

と表示されるので、エイリアスの設定有無は一目でわかりますね。

設定作業

それでは設定作業に入りましょう。
設定方法としては、以下コマンドで.bashrcファイルを開きます。
※.bashrcファイルは権限が必要になるので、sudoが必要になります。

sudo vi ~/.bashrc

開いたら以下の一文を入れて保存してください。

alias ll='ls -la'

後は.bashrcの設定を適用すればOKです。

source ~/.bashrc

これで「ll」と打てば、「ls -la」と同じ動作をします。

ちなみに、「alias」とコマンドを打てば、現在設定されているエイリアス(alias)コマンドが一覧で表示されるため、
これでも設定有無が確認できますね。

alias
alias ll='ls -la'

まとめ

今回はよく使われる「ll」の設定方法でしたが、他にも当然設定は可能なので、普段よく使うのに打つのが面倒なコマンドがある場合、自分のオリジナルコマンドを設定しておくことをお勧めします。


[試して理解]Linuxのしくみ ~実験と図解で学ぶOSとハードウェアの基礎知識

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