ローカルjarファイルはどんな時に使う?
普段SpringBootで外部ライブラリを使う時、Mavenの設定ファイルであるpom.xmlを使う人が多いのではないでしょうか。
Mavenのリポジトリにあり、誰でもインストールして使えるライブラリだとそのやり方で問題ないのですが、例えば以下の場合は少し工夫が必要になります。
- 自作のライブラリを使う場合
- 有料のライブラリなど、ダウンロードして使う場合
ちなみにローカル環境での開発では、プロジェクト内にライブラリを配置しておけば使えてしまいます。
例えばプロジェクト直下にlibディレクトリを作成して、その直下にjarファイルを配置してみてください。
これだけで正しくimportができれば使えてしまいます。
ただしこのやり方では、ローカル環境で動かせても、ビルド時にwarファイルを作成するタイミングでエラーが出てしまいます。
ライブラリが見つからないという状態になるのです。
そこで、ローカルjarファイルの場合は設定方法に工夫が必要です。
設定方法
今回はself_create.jarという自作ライブラリを読み込むことにします。
場所はプロジェクト直下にlibディレクトリを作成し、その直下に配置しているものとします。
まずはmavenのinstallコマンドを実行してください。
-Dのパラメータはそれぞれの環境に合わせた値にしてください。
mvn install:install-file -Dfile=self_create.jar -DgroupId=com.self -DartifactId=self_create -Dversion=1.0 -Dpackaging=jar
次にpom.xmlに以下の記述をしてください。
まずはmaven-install-pluginの設定です。
pluginsの中に以下を記述してください。
<build> <plugins> <plugin> <!-- maven-compiler-pluginなどの設定があると思います --> </plugin> <plugin> <groupId>org.apache.maven.plugins</groupId> <artifactId>maven-install-plugin</artifactId> <executions> <execution> <id>install-external</id> <phase>clean</phase> <configuration> <file>${basedir}/lib/self_create.jar</file> <repositoryLayout>default</repositoryLayout> <groupId>com.self</groupId><!-- ライブラリに合わせて設定 --> <artifactId>self_create</artifactId> <version>1.0</version><!-- 適当な値でも大丈夫です --> <packaging>jar</packaging> <generatePom>true</generatePom> </configuration> <goals> <goal>install-file</goal> </goals> </execution> </executions> </plugin> </plugins> </build>
次にdependencyです。
上記の入力値に合わせて設定してください。
<dependency> <groupId>com.self</groupId> <artifactId>self_create</artifactId> <version>1.0</version> </dependency>
他のやり方を見ると、scopeやsystemPathが入力されているものがありますが、ここは未入力にしてください。
これでmavenの再読み込みをすればライブラリが追加されます。
Fire TV Stick 4K - Alexa対応音声認識リモコン付属
- 発売日: 2018/12/12
- メディア: エレクトロニクス